『インナーマザー』その2 「親教」と「世間様」 


インナーマザー ~あなたを責めつづける心の中の「お母さん」~ 斎藤 学 (著) の続きです。

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インナーマザーに支配されている状態を、「親教」として、宗教のマインドコントロールにたとえて書かれていたのがわかりやすかったです。


たしかに、私たちは生まれて、右も左もわからないあいだに、親から、社会から、良くも悪くもマインドコントロールされているなと思います。


本ではこんな風に書かれていました。

「インナーマザー」は実際の親とはすこし違い、親そのものというより「世間様」といってもよいかもしれません。

「世間様」は「親教」の教祖です。

親が自分の考えよりも「世間様」にひれ伏していると、「世間様」にひれ伏す子供ができあがります。


「親教」の教義には

「人様に迷惑をかけてはいけません」

「世間並みからおちこぼれないようにしなさい」

「悪いことをしてはいけません」

「働かざるもの、食うべからず」

などがあります。



「世間並み」が大切なので、年齢が重視されます。「その歳で〜」という考え方があります。





ふつうは、自然に親の世界から抜け出して一人の大人になっていきますが、
「親教」の支配を強くうけ、なかなかマインドコントロールを解くことができない場合もあります。

家庭内に秘密や強いルールがあり、親と子の支配関係がはっきりしているほど、「親教」から抜け出しにくくなります。


機能不全家族は「親教」に強く支配された家族で、そこにはカルトにも似たシステムがあると、著者は指摘しています。

強固なルール、家族に共有されている秘密、家族に他人が入り込むことに抵抗、家族間でのプライバシーがない、一定のあり方を保とうとし変化に抵抗し家族がそれぞれ一定の役割にハマり込みそれを演じ続ける、などなど。マインドコントロールからなかな抜けられない仕組みができあがっています。




「親教」にはまり「インナーマザー」に蝕まれた人の特徴

1、行動が周囲の期待にしばられる
自分が「こうしたい」という行動ではなく、周囲の期待しているであろうと本人が思っているようにふるまいます。
まじめで、自分批判もつよく、他人にも厳しい。

2、適正な自己評価ができない
自分の考えることや判断はいつもインナーマザーに「ダメだ」といわれるので、「自己評価」がとても低い。
健全な自信がないことの裏返しで、非常に尊大で威張っていて誇大妄想を持つ場合もあります。

3、適切なノーが言えない
きっぱりとノーが言えないため、他人のいいなりになり、思わぬ事件に巻き込まれることもあります。
相手のノーも適切に読み取れなくなり、拒否されたわけでもないのに、拒否されたと過剰反応したり、きちんとノーと言われているのに、認められなかったりもします。

4、嫉妬深く、相手を束縛する
ガードが高く防衛心が強く、その結果寂しいため、孤独から逃れるために、自分を脅かさない相手を見つけるとしがみつきます。
嫉妬心、妬み、ひがみが強いので、男女間の混乱が多く、仕事上の人間関係でも軋轢がおこりやすい。
親教の信者には、束縛しあわなくても一緒にいられるということがわかりません。

5、被害妄想に陥りやすい
自己評価が低いので、常に内心びくびくしています。
相手はそんなつもりはないのに、「あの人にこう避難された」と勝手に思い込んで人間関係をこじらせることもあります。

6、自分の感情がわからない
感情というのは自然にわいてくるものなのですが、それさえ、「こう感じるのが正しい」「こんなことを感じてはいけない」「こう感じるべきだ」という親教の教義に乗っ取られています。
本当の楽しみを見出すことができず、何をしても「義務」のように感じます。

7、寂しがり屋で、愛されたがり屋
世間様評価を基準に恋人選びをしていますから、自分自身も同じように評価されていると感じ、怯えます。
親教の信者は、自分で自分の評価を高めることができず、自分の評価を高めるために他人に頼ります。

8、自己懲罰的
マインドコントロールが解けないままの信者は、教義からはずれると、自分で自分を罰します。
自分の不利益になることをやってしまう。わざわざ不幸になりそうな道を歩む。自分をいじめることが楽しくもないのになぜかやってしまうのは自分いじめの傾向がある。
親教の信者はマインドコントロールを解くことに非常に抵抗します。そこから離れたら生きていけなくなるように思い、怖くて手放せないのです。

9、離人感がある
回想不能の体験を持つ人に多く見られます。

10、親にほんのり「申し訳ない」と思っている
親ならどう思うかいちいち考えるのも、親に支配されているといえるでしょう。



インナーマザー ~あなたを責めつづける心の中の「お母さん」~ (だいわ文庫)


思い返せば、ヒーリングを受ける前は、もろ「親教」にはまっていたなと、思います。当時は気づいてなかったけど。

マインドコントロールが強くはいっている間は、マインドコントロールされていること自体に、なかなか気づけないものですね。



ヒーリングと、自分自身の取り組みで、だいぶ「親教」のマインドコントロールは抜けてきましたが、今でも、「まだ、こんなこと思ってる自分がいた!」と、「親教」のなごりを自分自身の中に発見します。

いや、ほんと根深いです。


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